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2026.08.28

突然の動悸、息苦しさ、「このまま死んでしまうかも」
――パニック障害について

 突然の動悸、息苦しさ、「このまま死んでしまうかも」

――パニック障害について

電車の中で突然、心臓が激しくドキドキする。
息がうまく吸えない。胸が苦しい。めまいがする。

「このまま倒れてしまうのではないか」
「心臓の病気では?」
「死んでしまうかもしれない」

このような強い恐怖に突然襲われるのが、パニック発作です。

こんにちは。あかつき心のクリニック 院長です。

今回は、決して珍しい病気ではない一方で、周囲から理解されにくいこともある「パニック障害」についてお話しします。

パニック発作では、どんな症状が起こる?

パニック発作では、突然、強い不安や恐怖とともに、

  • 激しい動悸
  • 息苦しさ、息が吸えない感じ
  • 胸の痛みや圧迫感
  • めまい、ふらつき
  • 発汗
  • 手足や身体の震え
  • 吐き気
  • 手足のしびれ
  • 「自分がおかしくなってしまうのでは」という恐怖
  • 「このまま死んでしまうのでは」という強い恐怖

などが現れることがあります。

症状は非常に強いため、初めて経験した方が「重大な身体の病気ではないか」と考えるのも不思議ではありません。

なお、胸痛や強い息苦しさなどは身体疾患でも起こります。初めての症状や、いつもと異なる強い症状がある場合には、自己判断せず身体的な病気がないか確認することも大切です。

「また発作が起きたらどうしよう」が生活を狭くする

パニック障害でつらいのは、発作そのものだけではありません。

一度強い発作を経験すると、

「また電車の中で起きたらどうしよう」
「高速道路で発作が起きたら逃げられない」
「人混みで倒れたらどうしよう」

と、次の発作を恐れるようになることがあります。これを予期不安といいます。

その結果、電車やバスに乗れない、人混みを避ける、一人で外出できない、遠出ができないなど、生活範囲が徐々に狭くなってしまうことがあります。

「怖い場所を避ければ安心できる」という行動が、一時的には楽に感じられても、長期的には不安を強めてしまう場合があります。

パニック障害は「気持ちの弱さ」ではありません

パニック障害は、単なる心配性や性格の問題ではありません。

「考えすぎ」
「気にしなければいい」
「もっと強くならないと」

と言われても、簡単に解決できるものではありません。

症状が続けば、通勤や仕事、学校、買い物、旅行など、それまで普通にできていた日常生活に大きな影響を及ぼすこともあります。

だからこそ、我慢し続けるのではなく、適切な診断と治療につなげることが重要です。

パニック障害の治療

治療では、症状や生活への影響を確認しながら、薬物療法や認知行動療法などの心理的治療を組み合わせていきます。

また、睡眠不足や過労、ストレス、カフェインなどが症状に影響していないか、生活全体を見直すことも大切です。

治療方法は一律ではありません。

「発作をなくす」ことだけではなく、発作への恐怖によって失われてしまった日常生活を少しずつ取り戻していくことも、大切な治療目標になります。

「また起きたら怖い」と思った段階でご相談ください

パニック障害では、症状が強くなり、外出できなくなるまで我慢する必要はありません。

「最近、電車に乗るのが怖い」
「突然の動悸を何度も繰り返している」
「検査では異常がないと言われたのに息苦しい」
「発作が怖くて一人で出かけられない」

こうした変化が続いているのであれば、一度ご相談ください。

症状を誰かに説明すること自体が難しい方もいらっしゃいます。診察では、最初から上手に話す必要はありません。

「怖くて困っています」

そこからで十分です。

パニック障害によって狭くなってしまった毎日を、治療を通して少しずつ取り戻していきましょう。

あかつき心のクリニック 院長


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